この問題は平成28年4月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問4の解答と解説です。

問1~問3、問5、問6に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成28年04月生)

問題を解くのに必要な知識

  • 時間と速度と距離の公式

問4 試験問題

A君とB君が同時に学校を出発し、900m離れた駅へ向かいます。A君は毎分45m、B君は毎分30mの速さで向かいます。A君が駅に着いたとき、B君は駅まであと何mの位置にいますか。

以下は解答と解説です。解答、解説を見る前にまずは自分自身で解けるか試してみてください。

解答と解説

試験問題4の解答:300m

この問題を解くには、『時間と速度と距離の公式』を知っている必要があります。

時間と速度と距離の公式

  • 速度=距離÷時間
  • 時間=距離÷速さ
  • 距離=速さ×時間

上記の3つのいずれの形式で覚えておいても構いませんが、おすすめは『速度=距離÷時間』です。

理由は忘れても思い出しやすいからです。

車やバイクのスピードメーターを見ると速度の単位として『km/h』と表記されていますよね?これがまさにこの公式なのです。

速度=距離(km)/時間(h)

なので公式を忘れてもスピードメーターを思い出せばいいのです。

さて、ここからが本題ですが問題文から分かっていることを図に書き起こすと下図のようになります。

距離と速度と時間の関係

この問題は次のような流れで解いていきます。

  1. A君が駅に到着するまでにかかる時間を出す
  2. A君が駅に到着するまでにB君が移動した距離を出す
  3. 学校と駅の距離900mからB君の移動距離を引く

A君が駅に到着するまでにかかる時間

A君が学校から駅に到着するまでにかかった時間をN分と仮定します。

A君の移動速度:45m/分
移動距離:900m
移動時間:N分

これを公式に当てはめると次のようになります。

速度=距離÷時間
45=900÷N
N=900/45
 =20分

A君が駅に到着するまでにB君が移動した距離

A君が駅に到着するまでにかかった時間は20分と分かりました。この20分間でB君が移動した距離をLと仮定し、このLの値を求めます。

B君の移動速度:30m/分
移動距離:Lm
移動時間:20分

速度=距離÷時間
30=L÷20
L=30×20
 =600m

B君の駅までの残り距離

A君が駅に到着した時点で、B君は学校から600m移動していることが分かりました。よって、駅までの残り距離は次の通り。

駅までの残り距離=900-600
        =300m

よって、B君は駅まであと300mの位置にいます。

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。