この問題は平成31年1月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問2の(1)と(2)の解答と解説です。
問1および、問2の(3)~(5)に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。
実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。
■目次
試験問題 問2(1)
大小2つの自然数があります。2つの和が36で、差が20であるとき小となる自然数を求めなさい。
解答と解説
問2(1)の解答:8
自然数とは、自然界にあるものを数えるときに使う数字のことで1,2,3,4・・・といった1以上の整数のことを言います。
今回の問題では大小の異なる自然数2つがあるということなので、それぞれの大きい方の自然数をN、小さい方の自然数をMと仮定します。
問題文よりその二つの自然数の和が36で、差が20ということが分かっているので以下の式が成り立ちます。
N+M=36
N-M=20
上記の2つの式を引き算すれば小さい方の自然数Mが求まります。
左辺同士、右辺同士をそれぞれ引き算します。
(N+M)-(N-M)=36-20
2M=16
M=8
よって、小さい方の自然数Mは8
試験問題 問2(2)
nを60以下の正の整数とするとき、√6nの値が整数となるnの値のうち、最大のものを求めなさい。
解答と解説
問2(2)の解答:54
この問題は、√6nを√6×√nと分けて考える方が分かり易いと思います。
√6のルートが取れ整数になるためには少なくとも√6がかけられなければなりません。よって、√nは、下記のようになります。
√n=√6×√M²=√6×M²
また、問題文よりnは60以下の整数なので以下の式が成り立ちます。
n=6×M²≦60
6M²≦60
M²≦10
M²は10以下の数字になると分かりました。
2乗して10以下の整数になる数字は1,2,3の3つのみです。この内、最大になるのは3なのでM=3だと分かります。よって、nの値は次の通り。
n=6×M²
=6×3²
=54
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