希望の職業訓練を受講するためには、面接と筆記試験にパスしなければならない。そして、特に重要なのが面接の方である。合否判断の比率としては、面接7、筆記試験3といったところだと思う。
よって、筆記試験の準備も怠っては駄目だが、この面接の準備は非常に大切になってくる。
では、いったい
『どういった準備をしておけばいいのか?』
『当日は、どのように望めばいいのか?』
を本記事でいくつかのポイントに分けて具体的に記載したいと思う。ここで記載することは、必ず実線して欲しい。そうすれば、あなたは倍率の高い職業訓練であっても、きっと合格することができる。
職業訓練の面接で面接官が見るポイント
職業訓練の面接で面接官が見るポイントはずばり、次の2点です。
★就職する意欲があるか?
★就職できそうな人物か?
もちろん、これ以外にも『真面目に受講しそうな人物か?』、『受講の志望動機』、『退職理由』など細々したことは聞かれる。しかし、全て上記2点を確認するために聞いていると言っても過言ではない。
少し考えれば分かることだが、受講者は教材費等は払うことはあれど、授業料を職業訓練校に支払っていない。では、職業訓練校はどのように成り立っているのか?各職業訓練校は受講生からではなく、国から助成金をもらい運営している。無料だから受講生は勝手に集まる。更に受講料は国からもらえるのだから職業訓練校としては、美味しい話だ。
しかし、そんな職業訓練も受講者の就職率によって、国から支給される奨励金の額が変わってくるのだ。就職率が60%を下回ると奨励金の額も半分になってしまう。更に就職率が35%を下回るとその奨励金すらもらえなくなるのだ。
職業訓練校は、就職率を落とす要因となる失業保険の期間延長を目的とするような就職意欲のない者は受講させたくないのも当然と言える。
よって、職業訓練の面接で重要なのは、自分は就職意欲があり、必ず就職してみせるという意気込みを前面出すことが大切です。当然、相手も面接のプロなので建前上の意気込みは見抜かれると思って欲しい。
職業訓練の面接で聞かれる内容
職業訓練の面接で聞かれる内容の主な点は下記の4点くらいです。特に(1)と(4)はかなりの確率できかれるので必ず抑えておいて下さい。時間も1人5分~10分以内なので非常に簡潔に行われます。これらの質問から面接官は前述したようなポイントを見ようとします。まずは、この質問をされた場合にあなたならどう応えるか考えてみてください。
(1)職業訓練中の求職活動はどうされますか?
(2)これまでの求職活動状況はどうですか?
(3)前職を退職した理由は?
(4)職業訓練の志望動機は?
(5)自己PR
[返答例]
(1)職業訓練中の求職活動はどうされますか?
『訓練中も求職活動は継続して実施します。自分に合った良い企業が見つかれば、今の自分のスキルでも大丈夫かハローワークの担当の方とも相談しつつ企業に応募したいと考えています。』
●面接で言ってはいけないNGワード
『求職活動は一旦中断し、技術をしっかり身に着ける為に職業訓練に集中します。』
いいことを言っているようにも聞こえるが、職業訓練は、技術を習得するという目的がありますが、これはあくまで就職活動を有利に進める為であり、技術を習得するというのが最終目標ではない。更に前述した通り、求職活動を止め就職できるチャンスを逃し就職率を落とすような発言は避けなければならない。
(2)これまでの求職活動状況はどうですか?
『ハローワークやインターネット、求人雑誌などでの情報を収集していました。自分がこれだと思った良い企業は何社か見つけることができたのですが、いずれも企業側が提示している最低スキルラインに自分のスキルが達していなかったので、応募までは至っていません。今回、職業訓練に応募させて頂いたのも、この不足している部分のスキルを埋め、就職を少しでも有利に進めるためです。』
求職活動を何らかの理由でこれまで、やってこなかった方は、嘘をついて上記のようなことを言う必要もありません。その時は、求職活動をやる意欲はあるができなかった理由を明確に伝え、今後どのように実施していくかを言えばいいと思います。しかし、面倒だったのでやってこなかった的な発言は当たり前ですがNGです。また、単にこれまではやってこなかったがこれからは頑張るといっただけの発言もNG。これまでやれなかった理由も合わせて伝えないと、「こいつはきっとこれからもやらないな」と見られてしまいます。
(3)前職を退職した理由は?
『仕事自体は好きだったのですが、残業、休出が多く体力的にも厳しくなり体調を崩してしまうことも多くなってきたため、妻とも相談し退職させて頂きました。』
本気で自分自身の技術のステップアップを考えて退職するような立派な人は極一握です。多くの人が、労働条件や人間関係に苦しみ退職されていると思います。そんな人が自分のステップアップを考えて退職しましたといっても直ぐに見破られてしまいます。
面接官も多くの人がそういった理由で退職されていることは理解されています。なので、あえて嘘をつく必要はありません。大切なのは、その退職理由を次にどのように活かせるかという点です。当然、否定的なコメントはNGです。
(4)職業訓練の志望動機は?
『求職活動状況をお伝えした際にも少し触れましたが、求職活動していくなかで自分が良いと思った企業はいずれもXXXのスキルが必須となっていました。職業訓練だけでそのスキルが完璧に見に着くとは考えていませんが、企業に応募する際に全くそれに対するスキルはありませんではなく、若干の経験はあります。なので、短期間で修得し早期に立ち上がることはできます。といった少しでもアピール材料になるようにしたいと考えこの職業訓練に応募させて頂きました。』
上記の様に志望動機と就職が強く関連していることを、しっかり伝えるようにしましょう。
(5)自己PR
面接の最後に『1分間で自己PRをしてください』と言われる場合があります。頑張るというのは当たり前なので、単に頑張るというだけではなく、職業訓練でしっかり技術、知識を習得し、それを就職活動に活かし必ず就職してみせるという意欲を伝えればよいかと思います。聞かれない場合もありますが、予め考えておかないとその場ではなかなか言葉が出てこないし、1分でまとめることも難しいです。
職業訓練の面接に行く服装は?
職業訓練の面接に行く服装はスーツです。別にスーツと決まっているわけではありませんが、下手に変な私服を着ていくよりはスーツの方がいいというレベルです。
面接官によっては、『面接なのに私服できやがって』と思う方もいるかもしれません。スーツであれば、プラス材料にならないかもしれませんが、少なくてもマイナス材料になることもありません。
また、女性の方なら問題ないと思いますが、男性のピアスはできる限り避けましょう。あくまで面接官がどう取るか次第なのですが、マイナスになる可能性がある物をあえて付けてチャレンジする必要はないでしょう。
職業訓練の面接に持っていく持ち物は?
面接と同じ日に筆記試験も行われるので、筆記用具は必ず持っていくようにしましょう。また、写真を貼り付けた応募票なども必要なる場合があるので、職業訓練の要項には必ず目を通しておいて下さいね。
①筆記用具
②応募票(写真貼付)
面接官の人数は?
これは、受ける職業訓練によってもことなるかもしれませんが、面接官は2人というところが多いです。また、基本的には集団面接ではなく、個人面接です。