この問題は平成29年7月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問2の(3)と(4)の解答と解説です。

問1および、問2の(1)(2)(5)に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成29年7月生)

試験問題 問2(3)

石を並べて正方形をつくります。図の1番目、2番目、3番目のように1辺の石を1つずつ増やしていくとき、30番目の正方形を作るのに必要な石は何個ですか。

石を並べて正方形を作る

解答と解説

問2(3)の解答:124個

解き方はいくつかあるのですが、今回は下図のように一度、緑色と黄色の石の数を数え、そこから黄色の石の数を引き、緑色の石の数を求める方法で解説します。

石の数の求め方

石の横と縦の個数は、1番目は3個、2番目は4個、3番目は5個と増えていきます。

石を並べて正方形を作る

よって、n番目の石の横と縦の個数はn+2だとわかり、30番目の緑色と黄色の石に該当する石の総数は次の通り。
(n+2)(n+2)
=(30+2)(30+2)
=32×32
=1024個

次に同様の考え方で黄色の石の横と縦の個数は、1番目は1個、2番目は2個、3番目は3個と増えていきます。

石の個数の増え方

よって、n番目の黄色の石の横と縦の個数はnだとわかり、30番目の黄色の石の総数は次の通り。
n×n
=30×30
=900個

よって、求めたい石の個数は1024個-900個=124個

試験問題 問2(4)

ある体育館の7月の利用者数は、子供と大人を合わせて4500人でした。8月の利用者数は7月と比べて、子供は30%増加し、大人は20%減少して、大人が子供よりも450人多く利用しました。この体育館の8月の子供の利用者数は何人ですか。

解答と解説

問2(4)の解答:1950人

7月の子供の利用者数をNと仮定すると、大人に利用者数は以下のようにあらわすことができます。

7月の子供の利用者数:N
7月の大人の利用者数:4500-N

8月の利用者数は7月と比べて、子供は30%増加し、大人は20%減少したということなので8月の子供と大人の利用者数は次の通りになります。

8月の子供の利用者数:1.3N
8月の大人の利用者数:0.8(4500-N)

8月の利用者数は大人が子供よりも450人多いということなので以下の式が成り立ちます。

1.3N+450=0.8(4500-N)

この式を解くと7月の子供の利用者数Nが求まります。

1.3N+450=0.8(4500-N)
1.3N+450=3600-0.8N
2.1N=3150
N=1500

求めたいのは8月の子供の利用者数なので、8月の子供の利用者数を求めます。

8月の子供の利用者数=1.3N
         =1.3×1500
         =1950人

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。