このページは平成30年広島県の職業訓練校(高等技術専門校)第1期推薦入校選考試験問題の問6と問7の解答と解説です。
問1~問5に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。
実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。
試験問題 問6
次の各問いに答えなさい。
(1)X=35、y=47のとき、2X-y-(X-y)の値を求めなさい。
(2)√2=1.414として、√0.5の値を四捨五入して、小数第2位まで求めなさい。
(3)次の方程式を解きなさい。
X²+12=-8X
(4)次の連立方程式を解きなさい。
X+2y=3
X+4y-7=0
(5)次の式を因数分解しなさい。
p²-5pq-6q²
解答と解説
(1)の解答:35
2X-y-(X-y)
=2×35-47-(35-47)
=35
上記のように真面目に計算をしても構いませんが、計算時間を短縮するには以下のようにXとyに代入する前に計算してしまうことが大事。
2X-y-(X-y)
=2X-y-X+y
=X
=35
(2)の解答:0.71
√0.5
=√1√2
=1√2
=11.414
=0.707
=0.71
(3)の解答:X=-6、-2
X²+12=-8X
X²+8X+12=0
(X+6)(X+2)=0
X=-6、-2
(4)の解答:X=-1、y=2
X+2y=3・・・①
X+4y-7=0・・・②
式①-式②をします。
(X+2y)-(X+4y-7)=3
-2y+7=3
-2y=-4
y=2
yの値を式①に代入します。
X+2y=3・・・①
X+2×2=3
X+4=3
X=-1
よって、X=-1、y=2
(5)の解答:(p-6q)(p+q)
p²-5pq-6q²
(p-6q)(p+q)
試験問題 問7
次の各問いに答えなさい。
(1)3点、A(3,5)、B(-3,0)、C(1,-1)を頂点とする△ABCの面積を求めなさい。
(2)下の図で、lとmとnが平行のとき、Xの長さを求めなさい。
(3)下の図で、∠Xの大きさを求めなさい。
解答と解説
(1)の解答:13
点ABCを頂点とする△ABCをグラフ上に書き込むと下図のようになります。
解き方はいくつかあり、最も短時間で解く方法は『平面上の三点を通る三角形の面積を求める公式』を使った解き方ですが、現役学生でない限り頭に入れている人は少ないと思うので、今回は一般的な解き方で解説します。
三角形の面積は、下図の2つの三角形に分けて考えていきます。
線分ACとX軸との交点Dの座標を求めます。
点ACを通る直線の式
Y=aX+b
点A(3,5)を通るのでX=3、Y=5を代入する。
5=3a+b・・・①
点B(-1,1)を通るのでX=1、Y=-1を代入する。
-1=a+b・・・②
式①-式②をして傾きaを求めます。
5-(-1)=(3a+b)-(a+b)
6=2a
a=3
aの値を式①へ代入し、切片bの値を求めます。
5=3a+b
5=3×3+b
b=-4
よって、点ACを通る直線の式は次の通り。
Y=3X-4
この式にY=0を代入しX軸との交点座標を求めます。
Y=3X-4
0=3X-4
X=43
よって、点Bと点Dの距離は次の通り。
点BD間の距離=3+43
=133
線分BDは△ABDと△BCDの底辺となります。また、△ABDの高さは点AのY座標にあたるので5、△BCDの高さは点CのY座標の絶対値にあたるので1となります。よって、△ABDと△BCDの面積は次の通り。
△ABDの面積=133×5÷2
=656
△ABDの面積=133×1÷2
=136
△ABCの面積=△ABDの面積+△ABDの面積
=656+136
=786
=13
(2)の解答:354
平行線lとmに囲まれた台形と、平行線mとnに囲まれた台形は4つの内角がすべて等しいので相似な台形図です。よって、以下の相似比が成り立ちます。
5:X=4:7
これを解くとXの長さが求まります。
5:X=4:7
4X=5×7
4X=35
X=354
(3)の解答:X=40°
まずは、下図のようにDB間に線を引き△ABDについ考えます。
円の中心線を一辺とする三角形の円周角は必ず90°となります。よって、∠CDB=40°
同じ弧をもつ円周角はすべて等しくなるので、同じ弧を持つCABとCDBは、∠CAB=∠CDBとなりX=40°だとわかります。
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