この問題は平成29年10月入校(試験実施日:平成29年8月24日)の大阪職業訓練短期過程の選考試験問題問2の解説です。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

平成29年10月入校 府立高等職業技術専門校 入校選考試験問題

問1、問3~問4に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

この問題を解くのに必要な知識

  • 素因数分解ができること
  • 食塩数の濃度を求める公式を知っていること
  • 直線の式y=aX+bの意味(傾き)を知っていること

問2 試験問題

次の文章題の答えとして正しいものをア~オの中から1つ選び、記号で答えなさい。

[問題1] 300の約数の個数を求めなさい。

[解答群]

  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 20

[問題2] 8%の食塩水と15%の食塩水と混ぜ合わせて、10%の食塩水を350g作りたい。8%の食塩水を何g混ぜればよいか求めなさい。

[解答群]

  • 50g
  • 100g
  • 180g
  • 210g
  • 250g

[問題3] 直線y=X/2-3 に平行で、点(-2,5)を通る直線の式を求めなさい。 

[解答群]

  • y=X/2+6
  • y=X/2+3
  • y=-X/2-3
  • y=X/2+2
  • y=-X/2+1

[問題4] 下の図でA//Bであるとき、∠Xの大きさ求めなさい。

角度を求める

[解答群]

  • 31°
  • 33°
  • 35°
  • 38°
  • 39°

[問題5] AさんとBさんがじゃんけんを1回するとき、勝敗が決まる確率を求めなさい。

[解答群]

  • 1/6
  • 1/3
  • 2/3
  • 1/4
  • 3/4

解答と解説

解答と解説を記載していきます。
解き方が分からないという人を少しでも減らすためにできる限り分かり易く必要以上に細かく順を追って解説している部分がありますが、実際の試験時は丁寧に計算し過ぎると時間のロスに繋がるため、自分の分かるところは効率よく解答していくようにしてください。

問題1の解答と解説

試験問題1の解答:
約数とは、300を割り切ることのできる整数のことで、この問題ではその個数を求める必要があります。

300程度の数であれば、力技で約数の個数を求めてもさほど時間はかかりませんが、大きい数値が出題された場合は素因数分解で導く方法を知っておく方が効率的なのでできる限り頭に入れておいてください。

まずは、300を素因数分解します。

素因数分解

300=2²×3¹×5²

約数の個数を求める場合、素因数分解した結果の指数部分を以下のように計算することで求めることができます。

約数の個数

よって、求めたい約数の個数は次の通り。

300=2²×3¹×5²
約数の個数=(2+1)×(1+1)×(2+1)
     =3×2×3
     =18

実際の約数

300の実際の約数は以下の18こです。

300の約数={1,2,3,4,5,6,10,12,25,15,20,30,50,60,75,100,150,300}

問題2の解答と解説

試験問題2の解答:

食塩水の濃度を求める公式を知っていなくても、濃度と言えば普通に食塩水の中に何グラムの食塩が含まれているかと言うことくらいは直ぐに分かりますよね?

食塩水の濃度を求める公式

問題文から分かっている内容を図にまとめ、それぞれの容器をABCとする下図のようになります。

食塩水の濃度を求める

この問題で求めたいのは上図のXです。
ここで、食塩の重さに着目して式を作ります。

Aの食塩の重さ+Bの食塩の重さ=Cの食塩の重さ

この式に実際に分かっている数値を当てはめると求めたいXの値が出てきます。

(8/100×X)+{15/100×(350-X)}=(10/100×350)
(2X/25)+{(1050-3X)/20}=35
8X+5250-15X=3500
7X=1750
X=250

問題3の解答と解説

試験問題3の解答:

直線の式『Y=aX+b』の『a』が直線の傾きだということを知っていれば、この問題は簡単に解くことができます。

求めたい直線は『Y=X/2-3』のグラフと並行ということなので求めたい直線の傾きは『X/2』だと分かります。よって、求めたい直線の式は次のようにあらわすことができます。

Y=X/2+b

更にこの直線は点(-2,5)を通るということなのでX=-2、Y=5を式に代入します。

Y=X/2+b
5=-2/2+b
b=6

よって、求めたい直線の式は次の通り。

Y=X/2+6

問題4の解答と解説

試験問題4の解答:

この問題を解くには以下のことを知っている必要があります。

平行線の角度

下図のように線ABと平行な線CDを引き、上から順番に62°⇒46°⇒33°と求めていきます。

平行線の角度

よって求める角度は、33°

問題5の解答と解説

試験問題5の解答:

勝敗が決まる確率は、以下の式で求めることができます。

じゃんけんの組み合わせ数

じゃんけんの総組み合わせ数=3×3=9通り

相子になる組み合わせは、『チョキとチョキ』、『パーとパー』、『グーとグー』の3通りのみ。よって、勝敗が決まる確率は次の通り。

勝敗が決まる確率=(9-3)/9
        =6/9
        =2/3

じゃんけんの組み合わせ

じゃんけんの組み合わせを実際に書きだしてみます。

じゃんけんの勝敗表

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。