この問題は平成27年4月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問2と問3の解答と解説です。

問1、問4~問6に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成27年04月生)

問2 試験問題

折り紙を子供たちに配ります。1人に7枚ずつ配ると折り紙は3枚不足し、6枚ずつ配ると8枚余ります。このとき、子供は何人ですか。

以下は解答と解説です。解答、解説を見る前にまずは自分自身でチャレンジしてみてください。

解答と解説

試験問題2の解答:11人

折り紙の枚数をM、求めたい子供の人数をNと仮定します。

1人に7枚ずつ配ると折り紙は3枚不足するということなので次の式が成り立ちます。
M=7×N-3・・・①

さらに6枚ずつ配ると8枚余るということなので次の式が成り立ちます。
M=6×N+8・・・②

式①②より、下記の等式が成り立ちます。
①=②
7N-3=6N+8
7N-6N=8+3
N=11

よって、こどもの人数は11人

問3 試験問題

濃度の異なる食塩水A、Bがあります。Aを100gとBを50g混ぜ合わせると濃度12%の食塩水になります。Aを200gとBを400g混ぜ合わせると濃度10%の食塩水になります。このとき、食塩水Aの濃度は何%ですか。

以下は解答と解説です。解答、解説を見る前にまずは自分自身でチャレンジしてみてください。

解答と解説

試験問題3の解答:14%

この問題を解くには以下の点を知っている必要があります。

食塩水の濃度を求める公式

食塩水Bの濃度をY、求めたい食塩水Aの濃度をX、混ぜ合わせた食塩水を食塩水Cと仮定し、問題文から分かっている点を図式化すると下図のようになります。

食塩水の濃度

濃度12%の食塩水Cに含まれる食塩の量と濃度10%の食塩水Cに含まれる食塩の量を求めていきます。

濃度12%の食塩水Cに含まれる食塩の量

食塩水の濃度=食塩の重さ/食塩水の重さ
0.12=食塩の重さ/150
食塩の重さ=18g

この食塩18gは、食塩水A100gと食塩水B50gに含まれていた食塩の量なので以下の式が成り立ちます。

(食塩水Aの食塩の重さ)+(食塩水Bの食塩の重さ)=18g
(X×100)+(Y×50)=18
100X+50Y=18
50X+25Y=9・・・①

濃度10%の食塩水Cに含まれる食塩の量

食塩水の濃度=食塩の重さ/食塩水の重さ
0.1=食塩の重さ/600
食塩の重さ=60g

この食塩60gは、食塩水A200gと食塩水B400gに含まれていた食塩の量なので以下の式が成り立ちます。

(食塩水Aの食塩の重さ)+(食塩水Bの食塩の重さ)=60g
(X×200)+(Y×400)=60
200X+400Y=60
10X+20Y=3・・・②

食塩水Aの濃度を求める

式①と②から求めたい食塩水Aの濃度を求めます。

50X+25Y=9・・・①
10X+20Y=3・・・②

①の両辺×4、②の両辺×5を行いYの係数を揃えます。

200X+100Y=36・・・①
50X+100Y=15・・・②

①-②を行いXの値を求めます。

(200X+100Y)-(50X+100Y)=36-15
150X=21
X=0.14

よって、食塩水Aの濃度は14%

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。