この問題は平成27年4月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問4~問6の解答と解説です。
問1~問3に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。
実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。
問4 試験問題
下のような正八角形ABCDEFGHがあります。この8個の頂点から3個の頂点を選び、直角三角形をつくります。このとき,直角三角形は何通りありますか。
以下は解答と解説です。解答、解説を見る前にまずは自分自身でチャレンジしてみてください。
解答と解説
試験問題4の解答:24通り
この問題は力技で一つずつ洗い出しても解けますが、数え漏れをしてしまう可能性があるだけではなく時間もかかってしまいます。実は以下の点を知っていればこの問題は簡単に解くことができます。
今回の問題は正八角形なので円に内接することができ、さらに各頂点とその対角を結んだ線は円の中心を通ります。
上図のように点Aとその対角Eを結ぶとAEは円の中心を通ります。
次に三角形を作るために点AEとそれ以外の点BCDFGHと結ぶとどこと結んでも直角三角形ができます。
上図のように円の中心を通る一本の線AEに対して6つの直角三角形ができます。
円の中心を通る中心線はAE、HD、GC、FBの全部で4本作れ、中心線1本に対して6つの直角三角形ができるので、直角三角形は全部で以下の通りだけつくれることになります。
直角三角形の数=4×6
=24通り
よって、正八角形の頂点を3ヵ所選んでできる直角三角形の数は全部で24通り
問5 試験問題
横軸をX、縦軸をYとする座標があります。このとき、2点(-4,6)、(2,0)を通る直線の方程式を求めなさい。
以下は解答と解説です。解答、解説を見る前にまずは自分自身でチャレンジしてみてください。
解答と解説
試験問題5の解答:y=-X+2
この問題を解くには直線の方程式を知っている必要があります。
直線の方程式
y=aX+b
直線は、2点(-4,6)、(2,0)を通るということなので、それぞれの座標値を直線の式に代入し、傾きaと切片bを求めていきます。
点(-4,6)を通るので、直線の式にX=-4、y=6を代入します。
y=aX+b
6=-4a+b・・・①
さらに点(2,0)を通るので、直線の式にX=2、y=0を代入します。
y=aX+b
0=2a+b
b=-2a・・・②
①式に②を代入します。
6=-4a+b
6=-4a+(-2a)
6=-6a
a=-1
aの値が分かったので式①もしくは式②にaの値を代入しbの値を求めます。式②に代入した方が簡単ですね。
b=-2a・・・②
b=-2×(-1)
=2
よって、直線の方程式は次の通り。
y=aX+b
y=-X+2
問6 試験問題
3√7/2 < a < 2√5 を満たす整数aを求めなさい。
以下は解答と解説です。解答、解説を見る前にまずは自分自身でチャレンジしてみてください。
解答と解説
試験問題6の解答:a=4
『√7=2.6457…』『√5=2.236…』ということを知っていれば簡単に解けますが、覚えている人はそうそういないですよね?
とは言え、ルートのままでは整数値が分からないのでまずはルートを外すためにすべてを2乗します。
(3√7/4)² < a² < (2√5)²
63/4 < a² < 20
15.75 < a² < 20
2乗した値が15.75から20の間に入るような整数aを考えると、4だとわかります。
よって、不等式を満たす整数aは4
※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。