この問題は平成28年10月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問2の(5)の解答と解説です。

問1および、問2の(1)~(4)に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成28年10月生)

試験問題 問2(5)

図のような図形があります。この図形の弧ABの長さは半径4mの円の円周の長さの4分の1です。このとき直径4mの円が斜線部分の図形の周りを転がりながら1周するとき、円が描く図形の面積は何m²ですか。

円が転がってできる図形の面積

解答と解説

問2(5)の解答:128+24π m²

円が斜線部分の図形の周りを1周回った時に描く図形は下図の青色部分になります。

円が転がってできる図形の面積

面積を求める場合は、下図ように赤色エリア、青色エリア、緑色エリアの3つに分けて考えていきます。

円が転がってできる図形の面積

赤色エリアの面積

赤色エリアは半径4mの円の1/4の扇形が3つで構成されています。

扇形の面積

よって、赤色エリアの面積は次の通り。

赤色エリアの面積=(半径×半径×π×1/4)×3
        =4×4×π×1/4×3
        =12π m²・・・(1)

青色エリアの面積

下図の①~④の面積を順に求めていきます。

長方形の面積

①の面積=4×10=40m²
②の面積=4×6=24m²
③の面積=6×4=24m²
④の面積=4×10=40m²

よって、青色エリアの面積は次の通り。

青色エリアの面積=40+24+24+40
        =128 m²・・・(2)

緑色エリアの面積

緑色エリアの面積は、大きい方の扇形の面積から、小さい方の扇形の面積を引けば求まります。

扇形の面積

大きい方の扇形の面積=半径×半径×π×1/4
          =8×8×π×1/4
          =16π

小さい方の扇形の面積=半径×半径×π×1/4
          =4×4×π×1/4
          =4π

緑色エリアの面積=16π-4π
        =12π・・・(3)

円が1周回ってできる図形の面積

円が1周回ってできる図形の面積は、『赤色エリアの面積(1)』と『青色エリアの面積(2)』と『緑色エリアの面積(3)』を合計すれば求まります。

円が1周回ってできる図形の面積=12π+128+12π
              =128+24π m²

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