この問題は平成29年1月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問2の(3)と(4)の解答と解説です。

問1および、問2の(1)(2)(5)に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成29年1月生)

試験問題 問2(3)

1本80円の鉛筆と120円のボールペンを合わせて30本買いました。支払った金額は、2920円でした。このとき、購入した80円の鉛筆は何本ですか。ただし、消費税は考えないものとします。

解答と解説

問2(3)の解答:17本

求めたい鉛筆の本数をN本とした場合、ボールペンの本数は30-Nであらわすことができます。

鉛筆の本数:N
ボールペンの本数:30-N

鉛筆の値段が80円、ボールペンが120円、支払った金額が2920円ということより、以下の式が成り立ちます。

(N×80)+{(30-N)×120}=2920

この式を解くと求めたい鉛筆の本数Nが求まります。

(N×80)+{(30-N)×120}=2920
80N+3600-120N=2920
40N=680
N=17

よって、購入した鉛筆の本数は17本

試験問題 問2(4)

縦が横より8cm長い長方形があります。この長方形の縦の長さを4cm短くし、横の長さを5倍にすると、面積が40cm²大きくなります。このとき、もとの長方形の縦の長さは何cmですか。

解答と解説

問2(4)の解答:10cm

求めたい元の長方形の縦の長さをNと仮定すると、横の長さは縦よりも8cm短いのでN-8とあらわすことができます。

元の長方形の縦の長さ:N
元の長方形の横の長さ:N-8

このときの長方形の面積は次の通り。

元の長方形の面積=N(N-8)

次に元の長方形から縦の長さを4cm短くし、横の長さを5倍にすると、面積が40cm²大きくなるということなので以下の式が成り立ちます。

(N-4)×5(N-8)=N(N-8)+40

この式を解くと求めたい元の長方形の縦の長さNが求まります。

(N-4)×5(N-8)=N(N-8)+40
(N-4)×(5N-40)=N²-8N+40
5N²-40N-20N+160=N²-8N+40
4N²-52N+120=0
N²-13N+30=0
(N-3)(N-10)=0
N=3、10

N=3の場合、元の長方形の横の長さがマイナスになるためN≠3。よって、元の長方形の縦の長さは10cm

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。