この問題は平成30年4月入校(試験実施日:平成30年2月15日)の大阪職業訓練短期過程の選考試験問題問4の解説です。特に難しい問題はありませんが、間違いやすい問題もあるのでこれらの過去問を繰り返し実施し、短時間かつ正確に解けるようにしておきましょう。
実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。
⇒大阪府職業訓練校試験問題(平成30年度2月15日実施 短期課程
問1~問3に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。
問4 試験問題
1 辺 24 ㎝の正方形 ABCD において、点 P は頂点 A から頂点 Bまで毎秒 3cm の速さで、点 Q は頂点 D から頂点 A まで毎秒2cm の速さで、同時に出発する。以下の問いにア~オの中から1 つ選び、記号で答えなさい。
[問題1] △CPQ の面積 S が 267cm² となるのは 2 点 P, Q が出発してから 2 回確認できた。2 回目に 267cm² になるのは何秒後か求めなさい。
[解答群]
- 3秒後
- 4秒後
- 5秒後
- 6秒後
- 7秒後
[問題2] △CPQ の面積 S の変域を求めなさい。
[解答群]
- 0≦S ≦288
- 144≦S ≦288
- 152≦S ≦288
- 240≦S ≦288
- 267≦S ≦288
解答と解説
解答と解説を記載していきます。
解き方が分からないという人を少しでも減らすためにできる限り分かり易く必要以上に細かく順を追って解説している部分がありますが、実際の試験時は丁寧に計算し過ぎると時間のロスに繋がるため、自分の分かるところは効率よく解答していくようにしてください。
問題1の解答と解説
試験問題1の解答:オ
この問題を解くには距離と速度と時間の関係式を知っている必要があります。
△CPQの面積が267cm²となる時間をT秒後と仮定した場合、T秒後のPとQの移動距離は次の通りです。
距離=速度×時間
Pの移動距離=3×T=3T
Qの移動距離=2×T=2T
この時の△CPQの面積は次の式で表すことができます。
△CPQ=四角形ABCD-△CBP-△PQA-△CDQ
四角形ABCDの面積=24×24=576
PBの長さ=24-3T
△CBPの面積=24×(24-3T)÷2=288-36T
APの長さ=3T
AQの長さ=24-2T
△PQAの面積=3T×(24-2T)÷2=36T-3T²
QDの長さ=2T
△CDQの面積=24×2T÷2=24T
よって、△CPQの面積は次の通り
△CPQ=四角形ABCD-△CBP-△PQA-△CDQ
267=576-(288-36T)-(36T-3T²)-24T
267=576-288+36T-36T+3T²-24T
267=288+3T²-24T
3T²-24T-21=0
T²-8T+7=0
(T-7)(T-1)=0
T=7秒後と1秒後
2回目に267cm²になるときなので、あとの7秒後の方になる
問題2の解答と解説
試験問題2の解答:ア
△CPQ=四角形ABCD-△CBP-△PQA-△CDQ
S=576-(288-36T)-(36T-3T²)-24T
S=576-288+36T-36T+3T²-24T
S=3T²-24T+288
=3(T-4)²+240
よって、時間Tと面積Sの関係グラフは下図のような放物線になります。
これはT=0のとき、面積Sが最小値240になることを意味します。よって、この時点で解答はエだとわかります。
ちなみに面積Sの最大値はTの時間が大きくなればなるほど大きくなるのですが、移動速度の速いPがB点に到着した時点で移動がストップすると考えると、PがB点に到達するのは移動開始8秒後になります。よって、その時の面積は次の通り。
S=3(T-4)²+240
=3(8-4)²+240
=3×16+240
=48+240
=288
よって、240≦S ≦288
※解説を記載するまでもないと判断した問題に関しては、解説を記載せず解答のみを記載しています。もし、この問題の解説が欲しいというのがあれば、コメント欄に記載してください。また、記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。
たびたびすみません。
>>これはT=0のとき、面積Sが最小値240になることを意味します。よって、この時点で解答はエだとわかります。
最小になるのはT=4のときかと思います。