この問題は平成29年4月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問2の解答と解説です。

問1、問3~問6に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成29年04月生)

問題を解くのに必要な知識

  • 食塩水の濃度を求める公式

問2 試験問題

7.3%の食塩水200gと、4.8%の食塩水300gを混ぜ合わせたとき、何%の食塩水ができますか。

以下は解答と解説です。まずは、解答、解説を見る前に自分自身で解けるかチャレンジしてみてください。

解答と解説

試験問題2の解答:5.8%

食塩水の濃度と言うとどうしても難しいと思い込んでしまう人が多いですが、決して難しくありません。

食塩水の濃度とは、単に『食塩水の中にどのくらいの量の食塩が入っているか?』です。よって、食塩水の濃度は次の式であらわすことができます。

食塩水の濃度を求める公式

今回の問題を図式化すると下図のようになります。

食塩水の濃度

それぞれの容器をAとBとし、容器A、Bの食塩水の中に含まれる食塩の量をXグラムとYグラムと仮定します。

まずは、上記の式を使ってこの食塩の量XとYを求め、その後、容器AとBを合わせたときの濃度を求めていきます。

容器Aの食塩水に含まれる食塩の重さ

容器Aの食塩水の濃度

濃度=食塩の重さ/食塩水の重さ
0.073=(食塩の重さ)/200
食塩の重さ=0.073×200
     =14.6グラム

容器Bの食塩水に含まれる食塩の重さ

容器Bの食塩水の濃度

濃度=食塩の重さ/食塩水の重さ
0.048=(食塩の重さ)/300
食塩の重さ=0.048×300
     =14.4グラム

容器Aと容器Bを合わせたときの食塩水の濃度

容器ABを合算したときの濃度

上図のように容器Aと容器Bを混ぜた場合、食塩水の重さは500グラム、食塩水に含まれる食塩の重さは29グラムと分かっています。よって、この時の食塩水の濃度は次の通り。

食塩水の濃度=食塩の重さ/食塩水の重さ
      =29/500
      =0.058
      =5.8%

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。