この問題は平成29年4月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問6の解答と解説です。

問1~問6に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成29年04月生)

問題を解くのに必要な知識

  • sin60°の値(今回使用)
  • cos60°の値(今回使用)
  • 三平方の定理(今回使用)
  • ヘロンの公式(任意)
  • 余弦定理(任意)

※任意で記載した知識を知っているとより効率的にこの問題を解くことができます。

問6 試験問題

下図のように1辺の長さが4cmの正四面体ABCDがあります。点Pは辺AD上で、AP:PD=1:3の位置にあるとき、三角形PBCの面積は何cm²ですか。

正四面体

以下は解答と解説です。まずは、解答、解説を見る前に自分自身で解けるかチャレンジしてみてください。

解答と解説

試験問題6の解答:6㎝²

問題文より分かっている部分をすべて図に書き込むと下図のようになります。求めたい三角形PBCの面積がオレンジ色の部分です。

正四面体

まずは、点Pから辺CDに垂線を下ろし交わる点をQとします。

正四面体

∠D=60°と分かっているので、下記のように辺PQの長さを求めることができます。

sin60°=PQ/3
3/2=PQ/3
PQ=3√3/2

同様に変DQの長さも求めます。

cos60°=DQ/3
1/2=DQ/3
DQ=3/2

よって、QCの長さは次のようになります。

QC=4-DQ
  =4-3/2
  =8/2-3/2
  =5/2

次に三平方の定理を使用してPCの長さを求めます。

PC²=PQ²+QC²
  =(3√3/2)²+(5/2)²
  =27/4+25/4
  =52/4
  =13
PC=√13

次に点Pから辺BCに垂線を下ろし、辺BCと交わる点を点Eとします。

正四面体

このPEの長さを三平方の定理を使用して求めます。

PC²=PE²+EC²
(√13)²=PE²+2²
13=PE²+4
PE²=9
PE=3

このPEは三角形PBCの高さになるので、求めたい三角形PBCの面積は次のようになります。

△PBC面積=BC×PE÷2
      =4×3÷2
      =6

よって、三角形PBCの面積は6㎝²となります。

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。