この問題は平成29年4月入校の東京都立職業能力開発センター入校選考試験問題の問3の解答と解説です。

問1、問2、問4~問6に関しては以下のページに解説をまとめているので参考にして下さい。

実際の試験の問題用紙は以下のページで確認することができます。

都立職業能力開発センター入校選考試験問題(平成29年04月生)

問題を解くのに必要な知識

  • cosΘに関する知識

問3 試験問題

下図のように水平線に対する傾きが15度の斜面を点Aから点Cに50m進んだとき、垂直方向に何m移動しますか。ただし、cos75°=0.258とします。

斜面と垂直方向の移動距離

以下は解答と解説です。まずは、解答、解説を見る前に自分自身で解けるかチャレンジしてみてください。

解答と解説

試験問題3の解答:12.9m

問題文にcos75°とあるが、この問題を解くには『cosΘ』が何なのかについて知っておく必要があります。他にもsinθやtanθなどもありますが、この問題に必要なのはcosθに関する知識のみです。

下図のように直角三角形があったとします。

三角関数のcosθ

このときのcosθは次のような値になります。

cosθ=x/r

※直角な∠に対面する辺が分母になる。

このことを知っていれば、この問題は簡単に解くことができます。

知りたいのは点Aから点Cへ進んだときの垂直方向の移動距離です。言い換えると、辺BCの長さのことです。

cosθの求め方

ここで使用するのがcosθなのですが、『cos15°って問題文にないのでわからない!』ってならないでくださいね。

cosθの公式

cosθは上記のような式になります。

cosθの求め方

よって、上図のような三角形の場合、cosθは次のようにあらわすことができます。

cosθ=x/r=y/r

∠B=90°、∠A=15°と分かっているので∠C=75°となります。

直角三角形

これをcosθの式に当てはめると次のようになります。

cos75°=BC/50
BC=0.258×50
  =12.9

よって、もとめる垂直方向の移動距離は12.9m

※記載している解説の内容に誤りや不明な点があれば遠慮なくコメントください。