次の図で、立体A-BCDEは正四角すいである。底面 BCDEは一辺の長さが6cmの正方形であり、AB=8cmである。Fは底面 BCDEの対角線の交点である。このとき、直線AFは底面BCDEと垂直である。Gは、Bから辺ACにひいた垂線と辺ACとの交点である。Hは、辺AD上にあってDH=2CG となる点で、BとHを結ぶ。次の各問の答えとして正しいものをア~オの中から1つ選び、記号で答えなさい。
[問題1] 正四角すいA-BCDEの体積を求めなさい。
ア 18√46
イ 36√46
ウ 12√46
エ 18√58
オ 12√58
[問題2] 線分CGの長さを求めなさい。
ア 1
イ 3/2
ウ 9/4
エ 1/3
オ 7/9
[問題3] △AFD∽△BHDである。相似比を求めなさい。
ア 4:3√2
イ 4:√2
ウ 4:3
エ 4:2
オ √2:3
解答と解説
問題1の解説:
この問題を解くには、四角錐の体積を求める公式、三平方の定理、三角比を知っておく必要があります。
◎四角すいの体積
四角すいの体積=底面積 × 高さ ÷ 3
上図のような直角三角形がある場合、各辺の長さは次の式の関係が成り立ちます。
c²=a²+b²
◎三角比
直角二等辺三角形の各辺の比は、下図の通り1:1:√2となる。
さて、上の公式や定理を頭に入れて問題を解いていきます。
底面積は、四角形BCDEの面積になります。正四角すいということは、この四角形BCDEは正方形。1辺の長さが6cmなので、底面積である四角形BCDEの面積は次の通り。
底面積=6×6=36cm²
あとは、高さAFが求まれば体積を求めることができるので、AFを求めます。まずは、底面の正方形BCDEについて見ていきます。下図の様に三角形EFBは、直角二等辺三角形。
よって、三角比を使うことができます。
FE:FB:EB=1:1:√2
が成り立つことになります。よって、FE、FBの長さは、EBの長さの1/√2になるはずなので、EBの長さが6cmということは、FE、FBの長さは、
FE=FB=6×1/√2
=6/√2
となります。次に三角形ABFについて見ていきます。下図の様に三角形ABFも直角三角形です。
辺BFは先程長さがわかったので、三平方の定理を使用することができます。
AB²=AF²+BF²
8²=AF²+(6/√2)²
64=AF²+36/2
64=AF²+18
AF²=46
AF=√46
AFの高さが分かりました。よって、三角錐の体積は次の通り。
三角錐の体積=底面積×高さ÷3
=36×√46÷3
=12√46
解答:ウ
問題2の解説:
まずは、三角形ABCを見てください。下図のように頂点Aから辺BCへ垂直に下ろし辺BCとの交点をKとします。そうすると、辺BCの長さは6cmなので線分BKは3cmだとわかります。
次に三角形ABKと三角形BCGについて見てください。∠ABKと∠BCGは同じ角度です。更に∠AKBと∠BGCはともに90°です。2つの角度が同じということは、この二つの三角形は相似な三角形ということになります。
三角形BCGが横向いているので分かりやすく立てると下図のようになります。
よって、辺ABと辺BCの長さの比が
AB:BC=8:6
だと分かります。要は、辺BCは、辺ABの6/8の長さですね。相似な三角形の場合、その他の辺の長さ比も同じになるので、辺BK=3cmということは、辺CGの長さは、辺BKの6/8なので、
辺CG=3 × 6/8
=18/8
=9/4
解答:ウ
問題3の解説:
問2と考え方は同じですね。
DH=2CG
なので、問題2よりCG=9/4と分かっています。よって、DHの長さは、
DH=2×(9/4)=9/2
三角形BHDの辺DHに相当するのが、三角形AFDの辺FDになります。辺FDの長さは、辺FBと同じです。辺FBの長さは、問題1の中で6/√2だと分かっています。
よって、△AFDと△BHDの相似比は
△AFD:△BHD=6/√2:9/2
分数比を整数比にするために2√2を掛けます。
△AFD:△BHD=6/√2×2√2:9/2 × 2√2
=12:9√2
=4:3√2
解答:ア
※解説の内容が分からない場合はコメント下さい。
問4の③で分数比を整数比にするのに2√2を掛けたんでしょうか?どこから2√2を導きだしたのか教えて下さい。
瞳 さま
コメントありがとうございます。
分母を消すために2√2を掛けています。
2√2をどこから導き出したかと言うのは、比の分母が√2と2という点からです。√2だけを掛けると一方だけが整数になり、
もう一方は分数のまま残ってしまうので、更に2も掛けています。
早速のお返事ありがとございます。細かく教えて下さい頂き、納得できました。
平成27年2月19日実施 短期課程の数学第一問の⑨の解き方が、わかりません。(2√2-√5)(2√2+√5)+6/√18-(√2-3)二乗です。 解説がなかったので解らず困ってます。
瞳 さま
コメントありがとうございます。
確認しましたが、該当項目の解答は順をおって解説を記載しているつもりです。
具体的にどの部分がわからないのでしょうか?
分からない部分を明記して頂ければ、より具体的に解説を記載することは可能です。
あと、すみませんがコメントは該当項目のページによろしくお願いします。
http://xn—-xp9ax13dult21c0wtxqar30g7ld.com/oosaka-sugaku-h27-2-19-q1/
何故かその問題の解説が見れないようになってたので、困ってしまい場違いとは分かってましたが、この場所からコメントさせて頂きました。お手数お掛けしてすみませんでした。